英検の受験要項などをチェックしていて、本会場と準会場があることに気づいたか方もいると思います。しかも準会場のが受験料が安い!
できれば英検を準会場で受けたいなと思った方も多いと思います。
基本的に準会場は団体受験の会場ですが、コロナ禍以降では個人の準会場受験も可能となっています。
本日は本会場と準会場の違いについてお話します。
英検の本会場とは
まず本会場ですがこれは一般受験者(個人受験)の受験会場となります、皆さんが英検のホームページや書店などで申し込みをしたらこの一般受験者扱いです。
これは英検協会が会場を設定し人も手配して行うもので休みの日の大学、専門学校、高校、中学、貸会議室を借り受けて実施します。
自分がどっちだかわからないと思ったら、まず一般受験者で本会場受験だと思って下さい。
英検の準会場とは
これに対し準会場というのはいわゆる団体受験の会場になります。一般企業や、学校、塾などが所属する社員や学生のために実施するものです。
普段通い慣れた学校などで実施しますので、リラックスして受験出来るかもしれませんし、値段も安いです。
会場や人員を確保する経費を団体側が負担するからその分安いという大人の事情があると思われます。
また学校の行事と重ならないように日程を調整できるというメリットもあります。
会社の場合は受験費用も会社負担になってたりするのではないかと思います。
ただあくまで団体申込なので、申し込みや受験料の支払いも所属団体を通じて行い、結果の通知も団体を通じて行われます。
つまり先生や上司に結果を内緒にしておきたいということはできません。これはもう頑張るしかないですね。
二次試験はどうなる? A日程B日程とは
さて一次を無事に合格した場合、二次はどうなるのでしょうか?現在二次試験はA日程とB日程に分かれて実施しています。※2023~2024年はC日程もあります。(英検サイトのこちらで確認できます)
団体申込の場合は学校区分や受験級に応じて、個人申込の場合は年齢や都道府県に応じてA日程とB日程(2023年~2024年度は6日程あります)に分けられています。ただし、団体受験で学校行事などと被る場合は別日程での実施も認められていますので、団体受験の場合は責任者に確認してみましょう。
そして二次試験にも本会場と準会場があります。一次試験で60人以上の受験者がいる団体は二次も準会場の設定が可能です。
所属している団体が二次の準会場申請をしていない場合は、一次を団体受験しても二次は個人の受験者に混ざって本会場での受験となります。
→こちらは2023年度は実施されません。2次試験は全て本会場受験です。
どちらの会場で受験しても面接官は英検協会から来ますので試験の質は確保されています。(自分の学校だから自分の学校の先生が面接官で甘い/厳しいということは無いです)
いずれにしても一次の受験時に合格の確認方法や二次受験に関する案内もあると思いますので心配しないで大丈夫です。
英検を準会場で受けたい~準会場で個人が受験することも可能
今までご説明したように準会場というのは、あくまで団体受験なのですが昨今のコロナ禍の状況を鑑みて、団体受験を実施する団体が個人の受験者を受け入れしてくれる会場が増えました。
例えばAという英会話学校が準会場として一次試験を実施しますが、席数に余裕があるので学校の会員じゃない皆さんも一緒にどうぞと言ってくれるといった感じです。
一般の申し込みも逃してしまったし、自分の学校は団体受験が無いという場合はこれも選択肢に入ってくると思います。また小さいお子さんも遠くの会場に行かなくても近所の会場で受け入れてくれる可能性もあります。
以前は個人受験と団体受験の申し込み受付期間は異なりましたが、2022年度以降は同じになりました。
受け入れ可能な団体は各回直前に英検のオフィシャルサイトに掲載されますのでチェックしてみてください。
※ただし毎回受け入れ可能な準会場は異なりますので直前の発表になります。
外部生を受け入れ可能な準会場団体一覧|公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken-ukeire.jp)
受験案内 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
この方法で受験するとあくまで団体の一員としての受験になりますので結果の通知も団体責任者を通じておこなわれますので要注意です。(その団体の責任者にも成績がバレます)
この特別対応はいつまで続くのかわかりません。もしかして評判がよければコロナ禍後もずっと続くかもしれないです。また団体受験をすると受験料もお安いわけですが、それは団体が所有する教室を使ったり、職員先生方が運営に協力していることで安くなっているという一面もありますので、その感謝を忘れないようにしたいですね。
準会場受験の申し込みは準会場の団体に直接申し込みをします。
英検協会が発表したリストで受験したい準会場を選び問合せしてください。
準会場の個人受験の詳しい申し込み方法などはコチラから↓
英検の本会場や準会場はどこ?試験会場は選べるのか?
受験会場に関しては本会場は選べませんが、準会場は選べます。
本会場の場所は公表されていませんので調べても出てきません。受験者本人にのみ受験票で知らされます。
口コミなどで過去の受験会場を調べても変更になっている可能性が高いです。試験会場は休日の学校を借り受けたり、貸会場を使用したりしますが、貸す側の事情や出願数でも変わるからです。
個人受験(本会場)の試験会場
本会場は申込時には会場の詳細はわかりません。エリアの希望を出して、そのエリアの中の複数の会場に割り振られる形です。受験票が郵送されてくるまで実際の自分の会場がどこなのかは分かりません。
たとえば東京都なら「世田谷区・渋谷区・目黒区・大田区・品川区とその周辺」といった結構広いくくりになっていますので、必ずしも自分の住んでいる市区町村になるとは限りません。
本会場の受験地の区割りはコチラで確認できます。↓
受験地一覧 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
団体受験(準会場)の試験会場
準会場は団体受験が基本ですので、自分の所属する学校などが会場です。
ただし上でも述べたようにコロナ禍の事情で一般受験者を受け入れている準会場(団体)もあります。この場合、自分が選んだ会場(団体)で受験することになります。
たとえばABC英会話スクール四谷校という準会場に受験申し込みをしたら、ABC英会話スクール四谷校(もしくはABC英会話スクール四谷校の指定する会場)が受験会場となります。
このように準会場受験は会場を選んで受験することが可能です。
何らかの事情で受験会場が変更になる可能性はありますが、基本的には受験会場はこのようになっていると思っていいでしょう。
準会場では受験できない級があるので注意
本会場では全ての級の受験ができますが準会場では受験できない級もあります。
1級と準1級に関しては元々準会場受験は出来ません。
他にも例えば子供英会話教室などでは2級などの設定はないことが多いです。
教室の会員に2級を受ける人がほとんどいないので、実施していないからです。このように準会場は自社の会員や生徒を中心に級を設定しています。
準会場で外部生の受け入れを始めて2年ほどたちましたので、認知度も高まってある程度数が集まるので受験級を増やしている教室もあるかもしれません。
いずれにせよ毎回受け入れ可能かな準会場の情報はアップデートされますのでチェックしましょう。
本会場と準会場では検定料も異なる
昨年ニュースにもなりましたが、英検協会はコロナ禍で会場確保にも苦労していますので、準会場やCBTでの受験を推奨しています。
2023年度は100円引きキャンペーンで少し値段が下がります。
少しでも検定料を安く済ませたい方は準会場受験を検討しましょう。
たとえば3級の本会場受験(1次も2次も本会場)は8300円ですが、準会場受験(1次準会場、2次本会場)は6300円です。
※昨年まで一次・二次とも準会場の場合の料金が一番安かったのですが、今年度から二次試験の準会場受験は無くなりました。