コロナ禍で活躍したCBT( Computer Based Test ) 方式ですが、以前解説しましたように完全にコンピューター上で実施するCBTとコンピューターと紙での受験の合わさったS-CBTという受験方法と2種類がありました。
受験回数が多くなるので嬉しい一方何が違うのか分かりにくく選びにくいという声もありました。
これが2021年度(2021年の4月~)からサービスを統一し、新しいCBT方式に生まれ変わることになりました。
心配な受験可能回数ですが、統合による減少はありませんのでご安心ください。
それでは解説していきます。
英検CBTとS-CBT統一で何が変わる?
CBTは完全にコンピューター上で実施しますが、S-CBTは問題が画面に表示されて、解答をマークシートに行い、ライティング問題も手書きというやり方でした。
タイピングが遅いとかあまり得意ではないとい人向けに作られたS-CBTですが、実際はさほどタイピングで苦労する人も少なく、逆に選択肢が2つあることでどちらを受験すればいいいのか、迷う人も多かったのではないかと思います。
今回サービスが統一されたことで基本的には全てコンピューター上で実施となりますが、ライティングのみ解答用紙による手書き解答が選択できる形になり、シンプルで分かりやすくなりました。
CBT統合による受験可能回数の変更は?
CBTとS-CBTは年を3つの回に分けて実施し、各回1回受験が可能でした。
例えば第一回の4~7月の期間にCBTとS-CBTと両方受験できるので2回の受験が可能でした。
それが統一されることにより受験可能回数が減ってしまわないのか心配と思った方もいると思いますが、
今回の統一でCBTは各回2回受験できることになりましたので受験可能回数に変更はありません。
これと並行して従来型の英検も受験できますので年間で合計9回の受験が可能ということで2020年度とからの変更はありません。
CBT | 従来型 | 合計 | |
第一回 | 2回 | 1回 | 3回 |
第二回 | 2回 | 1回 | 3回 |
第三回 | 2回 | 1回 | 3回 |
受験料の見直しもあり
現在コロナ禍において受験会場の確保が難しくなっているようです。学校などの協力が得られずに貸会場などを使用することで、従来型の費用が高騰しているのでしょう。
そのためS-CBTや準会場(団体受験の学校や塾)での受験が比較的安くなり推進されています。
準会場受験についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
英検S-CBTの特徴を確認
S-CBTの特徴を再確認しておきましょう。
従来型の英検が一次(リーディング、リスニング、ライティング)に合格した人のみ別日程の二次試験に進む形ですが、S-CBTはそれを一日で実施しますし、不合格の場合も四技が測定されるので、場合によっては不合格のスコアでも受験に使用できます。
特に時間が限られている受験生におすすめです。
こちらの記事ではCBTと従来型の比較をしています↓
S-CBTの受験方式を確認
S-CBTの詳しい受験方法はこちらの動画を見ていただくとイメージがわきやすいと思います。
一点注意点ですが、テストセンターは間仕切りがされていますが、個室ではないので他の受験者が喋っている内容が聞こえて気が散るとの話もあります。
そのあたり改善されていくとは思いますが、気になる方は従来型で1対1の面接を受けたほうが気が散らないかもしれないですね。
※こちらにある動画は「CBT」の動画です。「S-CBT2021」という形でアップデートされたのはスピーキングテストの動画のみですが内容は以前のCBTの動画と全く一緒です。
つまりこのCBT動画はS-CBTの内容と同じと思っていいです。
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