こちらの記事では英検準１級のWritting Testのコツを6つのステップに分けてお話します。
まずはじめに英検準1級にはどのような英作文問題が出て
どのような回答が求められているのかを一緒に確認していきましょう。
具体的なステップは後半に見て行きます。
これを読み終るころには英検準１級のライティング問題回答のコツが身につくはずです。
まずは英検準１級英作文問題を知る
準1級になると指示文も全て英語です。
念のため説明しておくと
TOPICについてのエッセイを書きなさい
POINTSの中から2つを使いなさい
イントロダクション、メインボディ、コンクルージョンの構成で書きなさい
単語数は120～150語
解答用紙のB面に書きなさい。回答のスペース以外へ書いたものは採点しません。
といった感じです。
そして今回は2020年第1回英検の英作文問題を見てみましょう。
TOPIC
Is it a good idea for local government to build tourist sites, such as theme parks and museums?
POINTS
- Construction costs
- Effect in local people
- Spending by visitors
- The environment
このような問題がでます。
POINTSの中から2つ使いますので、それをヒントにどんなことが言えるか考えてみます。
英検準１級英作文の構成を覚えよう
準1級のライティングはエッセイですので指示通りの型にはめて回答をします。
基本は2級と同じですが、単語数が120～150語に増えていますので、各パートを十分な分量の長さで書くようにします。
TOPICに対する自分の意見を述べる（2文程度）
●Reason１（1文程度）
その根拠となる詳細を提示（2文程度）
●Reason２（1文程度）
その根拠となる詳細を提示（2文程度）
Introductionで述べた主張を言葉を変えて念押しする（1文程度）
各箇所に文の長さも書いておきました。だいたいこんな感じの分量を意識していくと、内容的にも単語数的にも十分になると思います。
Introduction
まずは自分の立場を明らかにします。
2級のようにI agree / I disagreeと言うだけでは不十分です。
TOPICを踏まえたうえで、〇〇は✕✕だから自分はこうれはこうだと思う。
のように具体的に自分の意見を2文程度の長さで述べます。
例えば、
「地方政府にとって美術館やテーマパークを作ることは、地域の活性化を促すとてもいい政策だ。だから地方政府はこれらの政策に真剣に取る組むべきだと思う。」
のように述べます。
Main body：Reason 1+ Supporting idea 2つ / Reason 2+ Supporting idea 2つ
次に理由とその詳細について書きます。
例えば理由1をSpending by visitorsにします。
「まず一つ目の理由として、観光客がお金を使ってくれるという経済効果がある。観光施設を訪れれば、入場料や駐車場代などの売り上げが発生する。それだけではなく、施設からの帰りなどに食事などもするだろうから周辺のレストランなどにも売り上げが発生するだろう。」
といった感じです。
同じような感じで理由2も書きます。
次はEffect in local peopleにしましょう。
「二つ目の理由は観光施設ができるとことで地域にいい影響が生まれる。地域の外からの観光客と触れ合うことで、文化的な交流が生まれて刺激される。さらに美術館などの施設ができるとことで、市民自身もが良いアートに触れる機会が増えて人生が豊かになるだろう。」
といった感じです。
Conclusion
ここでは理由で述べたポイントを踏まえつつ、Introductionで述べた意見を再度述べます。
「このように観光施設をつくることで、地域社会が経済的にうるおい、また文化的にも豊かになるなどの利点が考えられるので、地方政府はこれらについて積極的に取り組むべきだと思う。」
などとします。
次に具体的な構成から仕上げまでを6つのステップで解説します。
英検準１級ライティング6つのステップとコツ
①POINTSを2つに絞る
まずはいきなり文を書き出すのではなく考えをまとめます。
これは英語でやってもいいですが日本語でも大丈夫です。
色々な意見を書き出します。必ずしも自分が本当に考えている事ではなくてもかまいませんので、友達や、両親、先生ならこういうかなという感じでも考えてみましょう。
4つのポイントのうち2つの組み合わせを考えてみましょう。
そうするとだいたいこの二つは、TOPICの肯定に使えるもしくは否定に使えるというのが見えてくると思います。
4つのポイントを全て想定してあれこれ考えてもいいのですが、ちょっと時間がかかり過ぎてしまうので最初に2つに絞り込んでしまいましょう。
- Construction costs
- Effect in local people
- Spending by visitors
- The environment
今回の問題で言えば、建設費と環境は否定的な内容に使えそうですよね。
「施設を作るコストが高いし、環境破壊にもつながるから観光施設は作るべきではない」
といった感じです。
観光客の支出と人々への影響は肯定的に使えますね。
「地域の収入がふえるし、人々のが新し刺激を受けることができるので観光施設は作るべきだ」
といった感じです。
②方向性を固める
POINTSを2つに絞り込んだ時点で、肯定なのか否定なのかどちら行こうというところはもう大体決まっていると思います。
その方向で十分に文章が書けるのか、考えてみましょう。
ちょっと難しいなと思ったら、ここからならまだ引き返せます。
今回は
「地域の収入がふえるし、人々のが新し刺激を受けることができるので観光施設は作るべきだ」
でアイディアを出してみます。
十分に行けそうですね。
③出たIdeaの中から使うものを選び出す
色々でたアイディアの中から、理由のサポートに使えるものを2つ選び出します。
各ポイントに４つずつアイディアを出しましたので、どの組み合わせで書いてもいいのですが、次に英文にしていきますので、英語にできそうなものを2つずつ選びましょう。
今回はこの丸を付けた4つを使って見たいと思います。
④英文を書く
ここまで考えがまとまったらあとは英文にします。
構成の事をしっかり頭に入れて書きます。
Introduction
地方政府にとって美術館やテーマパークを作ることは、地域の活性化を促すとてもいい政策だ。だから地方政府はこれらの政策に真剣に取る組むべきだと思う。
I think it is an excellent idea for local government to build tourist spots because they vitalize local community. So, they should work on it seriously.
Main body
Reason 1
まず一つ目の理由として、観光客がお金を使ってくれるという経済効果がある。観光施設を訪れれば、入場料や駐車場代などの売り上げが発生する。それだけではなく、施設からの帰りなどに食事などもするだろうから周辺のレストランなどにも売り上げが発生するだろう。
First, it has an economical benefit. When tourists visit the spot, they pay for the entrance fee and parking fee. Also, on the way home, they could spend more money in local restaurants and shops.
Reason 2
二つ目の理由は観光施設ができるとことで地域にいい影響が生まれる。地域の外からの観光客と触れ合うことで、文化的な交流が生まれて刺激される。さらに美術館などの施設ができるとことで、市民自身もが良いアートに触れる機会が増えて人生が豊かになるだろう。
Another benefit is those facilities will bring good effects on residents. They will meet new people from outside the community who have different culture. Probably they will have a good cultural exchange. In addition, the residents also can learn a lot of things by being exposed to excellent arts and exhibitions.
Concluision
このように観光施設をつくることで、地域社会が経済的にうるおい、また文化的にも豊かになるなどの利点が考えられるので、地方政府はこれらについて積極的に取り組むべきだと思う。
As a conclusion, making tourist sites has good effects on the local community in terms of economy and cultural experiences. So, local government should positively think about making tourist spots.
このようになりました。少し日本語と英語では内容が変わっています。書いていく中で書きやすい表現があると思いますのでそれで大丈夫です。
通訳や翻訳のテストでしたらそこはこだわる必要がありますけどね。
⑤文のつながりをスムーズにする
そして各文がスムーズにつながるように接続詞や前置詞、副詞などを補って上手くまとめます。
理由を2つ言うのに使える表現
Fist, Second
Firstly, Secondly
One, another
文をつなぐ表現
so なので、だから
therefore / for these reasons そのため、それゆえ
in addition / also それに加えて、また
however しかしながら
もちろんandやbutも使えます
Other / another 他には
例示をする表現も便利です
For example 例えば
In my case 私の場合は
締めくくりの表現
As a result,
In conclusion,
Therefore,
さてこのような感じに仕上がりました。
I think it is an excellent idea for local government to build tourist spots because they vitalize local community. So, they should work on it seriously. First,it has an economical benefit. When tourists visit the spot, they pay for the entrance fee and parking fee. Also, on the way home, they could spend more money in local restaurants and shops.Another benefit is those facilities will bring good effects on residents. They will meet new people from outside the community who have different culture. Probably they will have a good cultural exchange. In addition, the residents also can learn a lot of things by being exposed to excellent arts and exhibitions.As a conclusion, making tourist sites has good effects on the local community in terms of economy and cultural experiences. So, local government should positively think about making tourist spots. (142語）
⑥見直す
そして最後に見直しをします。
文法のケアレスミスをチェックしましょう。スペル、三単現のS、複数単数など。
そして問題の指示通りに120～150語に収まっているか確認してください。ここでいう語というのはアルファベットで100字ではなく単語の数で数えます。例えばsame は４語ではなく1語です。
ここまで25分以内に終わらせましょう。他のセクションも見直すには20分程度で書けると理想的です。
英検準一級英作文ライティングの過去問・例題は？
一番いい教材は過去問です。解答例などを参考にして最低でも過去問3回分は練習しましょうね！
過去一年分のものと回答例でしたら英検のホームページで見ることが出来ます。
準1級の過去問・対策 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
こちらで見られるのは問題と解答例だけですので、解説が欲しい方は過去問問題集をやりましょう。
頑張って下さい！
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